デートの店選びで、相手に聞くことを一つにする
店を全部決めてもらうのでも、こちらが全部決めるのでもなく、相手の希望を一つだけ聞いてから候補を出す設計の話。
ねらい相手が選びやすい候補をつくる
デートの店を決めるとき、「何が食べたいですか」と全部を聞いていたことがあります。
相手は「なんでも大丈夫です」と返してくれました。
たぶん、本当になんでもよかったわけではありません。こちらに決めてほしい気持ちと、自分の希望を言いすぎたくない気持ちが、混ざっていたのだと思います。
全部聞くと、相手に仕事を渡してしまう
料理、場所、予算、時間。
これを一度に聞くと、相手は店を探すための条件整理をしなければいけません。こちらが気を遣って質問したつもりでも、返事をする側には小さな仕事が増えます。
店選びを任せたい人もいます。逆に、苦手なものだけは先に伝えたい人もいます。どちらかを決めつけず、聞く項目を一つに絞るほうが返しやすいと思っています。
聞くのは「何が食べたいか」ではなく、避けたいこと
今は、最初に次のどれか一つだけ聞きます。
- 駅から歩くのは、五分以内が楽か
- 苦手な食材や、避けたい料理はあるか
- 静かな店と、少しにぎやかな店のどちらが落ち着くか
- その日は何時ごろまでに帰りたいか
「何でもいい」と言われた場合も、すぐに全部をこちらで決めません。
「では駅の近くで、静かめの店を二つ見てみます。食べられないものだけあれば教えてください」
これなら、相手は希望を一つ返せばよくなります。返事がなければ、こちらで候補を出せる。聞いたことが決定の丸投げにならないようにしています。
候補は二つ、理由は一行
候補を送るときは、三つ以上にしないようにしています。
「駅から近くて、席の間が広そうな店と、料理が軽めの店を見つけました。どちらが今の気分に近いですか」
選択肢を二つにすると、店を探す作業を相手に戻さずに済みます。理由を一行添えると、ただリンクを並べたときよりも、何を見て選んだかが伝わります。
それでも、相手がどちらも選びにくそうなら、質問を増やす前に「今日は別の日にしますか」と言える余白を残しておきます。日程や体調のほうが、店より大事なこともあるからです。
外した話
以前、相手に「苦手なものはありますか」と聞いて、返事をもらったあとに、候補を五つ送りました。
こちらは親切のつもりでした。選べるようにしたかったのですが、相手からは「どれがいいか分からなくなりました」と返ってきました。
聞くことを一つにしたのに、選択肢を増やしすぎていました。
それからは、聞く項目を一つ、候補を二つにしています。相手が選べるようにすることと、相手に選ぶ仕事を増やすことは、同じではないと覚えておきたいと思っています。
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