デートの店選びにセンスより先に見ること
デートの店選びでセンスよく見せるより、相手が話してくれた条件を一つ拾う。選んだ理由が伝わる店の決め方。
ねらい相手に合わせた店選びの軸を持つ
デートの店選びで「センスがいい」と思われたいときほど、珍しい店を探してしまいます。
隠れ家のような場所、写真に残る料理、知っていると少し自慢できる店。そういう候補を見つけると、選ぶ側としては気分が上がります。
でも、相手に伝わるのは店の珍しさだけではありません。前に話していたことが、店選びの中に一つでも残っているか。そこに、センスより先に見ておきたいものがあります。
センスは、珍しい店のことではない
店選びで見ている条件は、だいたい次のようなものです。
- 駅から歩く距離
- 食べられないものや、好きなもの
- 店内の音と席の間隔
- 帰りの時間や、次の予定
- 予算を気にせず注文できるか
全部を満たす必要はありません。相手が会話の中で出していた条件を、一つだけ拾えば十分です。
「前に辛いものが苦手と言っていたから、今日は辛くない料理が多い店にした」
その理由があれば、店が有名かどうかは二番目になります。相手の話を聞いていたことが、予約の前に形になっているからです。
店を探す前に、会話を三つだけ戻す
候補を探し始める前に、直近の会話を思い出します。
一つ目は、相手が楽しそうに話していた食べ物です。好きな料理だけでなく、「最近食べていない」「家では作らない」と言っていたものも候補になります。
二つ目は、相手が負担に感じていそうなことです。長く歩くのが苦手、仕事終わりは大きな音が疲れる、帰宅時間が決まっている。好みより、避けたい条件のほうが店選びには効くことがあります。
三つ目は、その日の流れです。仕事のあとに会うのか、休日にゆっくり会えるのか。休日だから遠くまで行けるとは限らないし、平日だから短時間しか会えないとも限りません。
この三つを戻してから検索すると、店そのものではなく、二人が過ごす時間に合うかどうかで見られます。
候補を送るときは、理由を一行添える
候補のリンクだけを送ると、相手は店を採点することになります。写真、評価、価格を見て、行くかどうかを決める。そこには、こちらが何を考えたかが残りません。
「駅から近くて、前に好きと言っていた魚料理が多そうだったので、ここはどうかなと思いました」
このくらいの一行で足ります。
理由を長く説明すると、相手に正解を選ばせるような圧が出ます。候補を決めた理由だけ置いて、行きたいかどうかは相手に返す。選択肢を渡すというより、判断材料を渡す感覚です。
もちろん、理由がずれていることもあります。相手が魚料理を好きと言ったのは、たまたまその日の話だったかもしれない。だから「好きって言っていたから絶対ここ」と断定しないほうがいい。
一つ拾って、一つ聞く
店選びでは、相手の話を全部覚えている必要はありません。
「前に静かなところがいいと言っていたので、席が離れている店を見てみました。駅から少し歩くけど、どうですか」
この言い方なら、拾った条件と、まだ確認したい条件が分かれています。こちらが考えた部分を見せつつ、決定権を握りすぎない。
相手が「今日は駅の近くがいい」と言えば、静かさより距離を優先する。店選びのセンスは、最初から正解を当てることではなく、話を受けて次の候補を調整できることに近いと思います。
外した話
以前、相手が「落ち着いた店が好き」と言っていたのを覚えていて、照明の暗い小さな店を選びました。
雰囲気はよかったのですが、店員さんとの距離が近く、注文のたびに会話が止まりました。相手は仕事終わりで、静かな店なら休めると思っていたのに、気を遣う時間になっていたようです。
私は「落ち着いた店」という言葉だけ拾って、仕事終わりという条件を見落としていました。次からは、好きな雰囲気だけでなく、その日にどう過ごしたいかも聞くようにしています。
センスよく見える店を探す前に、相手の言葉を一つ思い出す。その一つが、店の名前よりも長く残ることがあります。
関連記事
- 初デートの店は、写真と距離と音で選ぶ — 店を見る三つの条件
- デートの店選びに失敗したとき、見る場所を一つに絞る — 選んだあとに見直す話
- 初デートの店が予約できないとき、先に決めること — 予約が取れない場合